バラ水 (ローズウォーター)とは?

ダマスクローズ(ブルガリア産)の花びらを水蒸気蒸留して得られたハーブウォーター
(ミネラルウォーターに精油を少量加えたものではありません)
ダマスクローズ
*古いことわざに「バラは肌と魂に良い」とあります。
天然のスキンローションであるバラ水は、古代ローマより女性に愛されてきました。
その香りは、幸福感をもたらします。
民間伝承

 スキントリートメントと目の洗浄
 宗教儀式で心身のヒーリング
 飲用(女性ホルモンの調整)

*現在でも、化粧品の原料として欠かせないもので、美容液やクリームなどに用いられています。

バラ水の特徴

優れた天然の化粧水
※皮脂の生成を助け、冷却作用、抗炎症作用、マイルドな収れん効果があり、乾燥肌を引き締めて強化。顔の色艶をよくする。
すべてのタイプの肌に適合
※アレルギー性の肌や湿疹を鎮め、赤ちゃん肌のケアにも有用と言われている。
鎮静、抗不安作用 (アロマテラピー)

お薦めの使い方

化粧水として

毛穴を引き締めますので、特に夏の使用がお勧めです。(冷蔵庫で冷やして)
コットンに含ませ、肌が冷たくなるまでパッティングします。

ヘアケアに

スプレーボトルに入れて、ドライヤー前に髪全体に吹きかけます。 
サラサラの髪に仕上がります。

アロマテラピーとしてリフレッシュに

アドマイザーに詰め替え、好きな時にバラの香りを楽しみます。
たちまち脳がリラックスします。

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※天然成分で、防腐剤が入っていないので、化粧品に比べ劣化しやすいです。
普段は冷蔵庫に保管し、小分けして使うことをお勧めします。

備考

※ローズウォーターは長年にわたる使用実績から安全性は高く、大きな問題は予見されていません。

※主成分のフェネチルアルコールは安全な食品添加物として認定されています。

参照①バラの歴史

バラの歴史や文化は大変古く、ギリシャ、ペルシャ、ローマ、エジプト、インドなどの古代文明においては、薬や香料として珍重され、その伝統は今でも受け継がれています。

バラの歴史 【語源】
学名の「Rosa」は、ギリシャ語の「rodon(赤)」に由来し、深紅の薔薇色は、ギリシャ神話の草木の神であるアドニスの血の色を映しています。

ギリシャ神話 【ギリシャ神話】
愛と美の女神 ヴィーナス が海の泡から生まれた時、大地が同じように作り出した美しい 産物が 薔薇の花 と言われています。

古代エジプト・ローマ 【古代エジプト・ローマ】
クレオパトラがローマ皇帝をもてなすのに、寝室をバラで埋め尽くしたのは有名な話です。古代ローマ人は、バラを熱愛し、バラ水やバラの香油 を肌につけて楽しみました。
※この時代のものは、水やワインにローズの香りを移したローズウォーターとオリーブ油やビターアーモンド油に香りを移したローズ油だったようです。

参照②ダマスクローズウォーターの歴史

ダマスクローズウォーターの歴史 【蒸留法】
原始的な蒸留は紀元前の5千年ころから行われていたようです。本格的な蒸留技術が生まれたのは10世紀、当時バラの産地だったアラビアでした。ペルシャ人の医師アビケンナが、薬用に利用する目的で開発したと言われています。

11世紀 【11世紀】
ダマスクローズはトルコ原産で、十字軍の兵士達によってヨーロッパに伝えられました。当時、大帝国を建設したサラディン王が、エルサレムのイスラム教寺院を清めるため、 数百頭のラクダに載せて、ローズウォーターを運んだと言われます。

ヨモギ 【13世紀】
シリアから大量のローズウォーターが、アラブ諸国、インド、中国へ輸出されました。

15~16世紀 【15~16世紀】
蒸留法の研究は錬金術師から薬剤師に移って技術が改良され、中近東やヨーロッパでは、貴重な治療薬として尊重されました。 胃腸障害、肝臓疾患、口中の腫れものの治療のため、ハチミツやシロップを加えた ローズウォーターを飲んだり、肌の手入れに塗布したりしました。